一番好きなベースは一番安いこの1本 ~ ピックアップ交換の夜なべ

以前紹介した私のエレクトリック・ベース。
いわゆるフェンダー・プレシジョンタイプ、というカローラのような楽器だ。

このプレシジョン・ベース。
いわゆるプレベ。
これはどちらかと言うと太く、丸く、甘い音。
現代的というより古典的な音色。

それはとても心地よいけれど、音楽によっては音色がマッチしないことがあるので、もう1本を、というのが多くのベーシスト。
けれども私はこの1本がとても気に入っている。
ノーブランドの安物だけれど、出会いも手触りも色も気に入っている。

ということで前回のペグに続き、今宵はピックアップを交換して音色を少し好みに近づけてみよう。

購入済のピックアップ。
プレベの交換用ピックアップとして定番の、Seymour Duncan SPB-3。
シリーズとしてSPB-1,2,3とあるけれど、一番音色の変化が大きい3を選んだ。

30年!近く張られ続けていた弦も交換。
これも超定番、DAddarioのEXL160。
今回購入(右)してみたら、パッケージが旧品(左)から変わって黒・オレンジになっていた。

夜が更けてしまう。
さっそく取り掛かろう。

弦を緩めピックガードを外す。
ネジは転げ落ちて無くすので、磁石皿に入れる。

ピックガードを裏返すとボリュームとトーンの回路が出てくる。
購入したピックアップの説明書の配線と若干違う。
この配線は各説あり、現状のコントロールもノイズも問題無いので、既設配線で行く。
詳細は撮影しておき、後に備える。
コンデンサーには1H473Kと見えるので0.047μF。
この緑のはあちこちのメンテ画像でよく見るタイプ。


ピックアップは外す前にセッティング寸法をメモ。
呑みながらだとメモらないとキチンと組めないから。

半田ごてで旧ピックアップの配線を外し、新ピックアップを取り付け、各部をクロスで磨きながら逆順に寸法通り組むだけ。

ピックアップ交換完了。
見た目が頼もしいSPB-3。
まずはピックアップ交換のみで試奏。
おぉ、全然違う。
そして弦も交換、そして試奏。
おぉ!このプレベからこんなブライトな音色が出たのは初めて。
全体として出力が上がり、音の芯がローからハイまで二回り太くなり、とても元気になった。
元々フィンガリングタッチが弱くて、音の輪郭が甘い方なので、うまく楽器に補完してもらえそう。
反応が良い分コンプ感が減ったので、出音の輪郭を良く聴きながらのタッチを要する。

どんな楽器でも自分の音色に出来るような、弾き”倒す”ほどの腕前では無いので、楽器と仲良くしないと。

さて、明日も早起き。
嬉しいからとあまり弾いていないで、休みましょう。

【追記1】
スタジオのアンプで鳴らしたら、物凄い豹変が確認できた。
新弦というのもあるけれど、かなりブライトでパキパキ。
少し気恥ずかしい位だ。


弦高もそんなに低くないのにこれだけ出すSPB-3恐るべし。
タレた弦が好きなので、ゆっくりと様子見しましょう。

【追記2】
日本に1本しか現存しないプレベだと思っていたら、何とこちら「好き勝手にいろんな楽器」のkeijibassさんがお持ちと!
こういう楽器は一生モノという単語とは繋がっていないかもしれないけれど、お互い大切にしたいと思います。

コメント

酔華 さんの投稿…
磁石皿って、便利そうですね。
私はいつも外したネジを無くしてしまうので、
こういうのが必要です。
こんな存在を知りませんでした。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■酔華さん
鉄の皿の裏にゴム引きされた円形の磁石が付いていて、工具箱などにもペタッと付きます。
少し大きめの100均の工具コーナーにも置いてありますので、ご入用の際は。
Bossa Lary さんの投稿…
やってますね♪頭が下がりますよ^^;
あたしゃ最近、全くベースに触れてなくて(笑)  セピアクルーのミニアコギ(ハミングバードもどき)ばかり弾いてます(笑)
コメント頂いたジャズベ♪これですね~♪
http://www.j-guitar.com/product_id366497.html
強気な298ですね(´Д⊂ヽ。。。。。
交渉してみては如何ですか?
198は無理としても送料サービスやケース等付属類とか付けて貰えるかもしれませんよ♪
資金に余裕があるなら是非、ゲットして記事アップして下さい^^; 待って鱒♪m_ _m
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■Bossa Lary さん
例の品。
ネックの造り、ボディ・ヘッドのクリア下に見えるキレイな木目。
まさにマジメな80s Japanという造りですよね。
乞うご期待!