スピーカーを作る~FE83EでTQWT編その2

では組み立てよう。
板取を良く見ると2点程難しい箇所があるんだな。

A)前後バッフルと内部隔壁が等幅ではなく、バッフル・天板・隔壁を側板で一気にサンドイッチする形にはなっていない。
B)脚部も側版でサンドイッチする形になっている。

これがどうして問題なのかは、人様の設計をそのまま流用した私でも考えたぞ。
原設計は一言で言うと見た目を整えるための板取だ。
設計とはそれを描きながら製作過程も頭で描かねばダメだな。
これを設計した方も、仕上がりの美観、板取、自分の製作技術をミクスチャーした結果のこの図面なんだろう。
簡単な構造だけれど、この設計は正直スピーカー自作初トライの人には向かぬ点がある。
でも妙案があるので、もう一度作るなら必ず設計変更するな。
ということで、次に作る人も自分で考えてみると良い。
気が向いたらいつか製作がより簡単な改正図面を描いてみるかな。

前置きが長くなった。

よし。
まずは内部隔壁、天板を両側板でサンドイッチ接着。
キチンと調整されたパネルソーとNCルーターで切り出された板は木口もキチンと90度が出ているので、まっすぐキッチリと立つ。
良い木工加工屋さんは神だな。

天板、前後バッフルの木口の出ズラ位置をキチンと揃え金尺で確認したら、重石で閉めこむ。

脚部はコーススレッドと木ダボも併用。
木ダボって初めて使ったけれど、キリ穴を開けるとその周囲が富士山山頂のようにほんの0.何mmか盛り上がるのね。
それを丁寧にペーパーで馴らさないと平面同士が接せずガタガタ。
接着剤を塗ってから気づいたので苦労したわ。

脚部底板は15mmx2枚重ねの30mm。
これは手持ちのダイソーハタガネで締め込み。
大面積を接着の際は、木工用ボンドは粘度を落として水っぽく薄めて使わないと、板が密着し辛い。
ではしばし待つのだ。
~つづく~

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