あの頃どんな音だったのか ~ カセットテープの音色


今時音楽を聴くためにカセットテープを使っている人は居ないだろう。
私も使っていない。
けれどもタマにFM放送を録音してみたり、LPやCDをあえてカセットに録音して聴くことがある。

カセットテープを音楽ソフトのメインメディアとして使ってきた40歳代以上の人は当時中高生。
多くは初級オーディオ装置、または簡易なラジカセを通して使ってきているだろう。
私もそうだった。

ところが最近、往年の高級機がオークションなどで安価に入手することができ、私もそういった機器を幾つか入手してみた。
そして驚いたのがその音色。

昨今のPCを中心に構えたオーディオ環境から出てくる音は、とてもソツ無くまとまっていて、必要十分な音質だが、上級のカセットテープ環境はそれを大きく凌駕する音色を持っていた。

聴かなければ分からないし、私もカセットテープにそんな実力があるとは思っていなかった。
その意外な性能。
デッキの中に配され、バックライトの中ゆっくりと回るテープ。
音楽に合わせリアルに飛び跳ねるLEDやFL管のピークメーター、針式VUメーター。
旧き機械式デバイスから繰り出される、上質の音色。

そんな環境から出てくる音は、ゆったり聴くことができる。

Lo-D C60DL30年くらい前の品だろうか。
一体どんな音がするのか、、。

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