皆で食べるは楽しい ~ 香港式飲茶の老舗@菜香新館

今日も学校
そして先生も「皆さんお待ちかねの」とおっしゃる中華料理体験。
昨年はてっきり調理を体験出来るのかと思い、こんなお店の厨房に入って調理実習が出来るのかとワクワクな誤解したものだ。

講義は先生も駆け足で、早速二次会の中国料理体験(食事会)。
目的は一般的な日本人が考える中華料理とは少し違う、これぞ中華、という料理を実際に口にしてみる、というもの。

場所は菜香新館
あの頃はここがまさにリトル香港に見えた。

まずは今年のメニュー。
菜譜ではなく、菜単とも書くのね。


ランダムに着席したテーブルは、私、年配の方、先生、4年生男子2名、2年生男子2名、2年生女子3名(腕まくりちゃん、マニュアル免許ちゃん、ケリー・チャン嬢)というメンツ。

では行きましょう。

1品目:家郷梅子鶏(若鶏の特製梅肉ソースかけ)



鶏の醤油煮は良くある料理。
骨の芯が若干紅い、絶妙の煮加減。
大皿にぶった切られた肉塊に、草食学生君達は早くも少々ビビリ気味。

が、しかし女子が
おいしそう~!
と腕まくりちゃん実食開始。


目玉は梅肉ソース。
酸味は少なめで、ジャムのような感じ。
最近の洋食肉料理にはマンゴー等のコンフィチュールも良く合わせるので、まんまその中華版。

美味しい~
とすぐにひと皿さばける。

2品目:芫茜皮蛋魚滑湯(香菜入り香港スープ)
腕まくりちゃんが更にノリノリに。

具は嚢茸、皮蛋、生姜、皮付き白身魚(スズキかな)そして香菜。

あ~、これダメ
と男子学生諸君。
どれも初めて口にするものばかりだったようだ。

しかし女子は結構平気。
特に腕ちゃんとチャン嬢は皮蛋がお気に入りの様子。

3品目:大澳鮮疏炒吊片(一夜干するめイカと季節野菜の蝦醤炒め)
これも今日の目玉。
運ばれてくるや否や、独特の香ばしさに一同沸く。

するめは戻して柔くしてある。
火を入れると丸まるするめは布団を丸めると同じ字を書き、それは仕事をクビ>布団を丸めて出てゆけ、という意味に繋がるので、縁起担ぎのコックは嫌がるそうだ。
でも美味しい。


皆奪い合うように完食。

4品目:威化明蝦巻(えびのウェハース風巻き揚げ)
こちらは良く見るもの。
こちらでも定番料理。

これも全員に大ウケ。
お店的には繊細な皮ー米粉を中心にいくつかの粉の組み合わせの妙、その配合はコックだけの秘密で誰も知らないーを味わってもらいたい、とのこと。


5品目:咸魚蒸猪肉(香港産塩漬け魚と豚肉の蒸し物)
こちらも今日のメイン。去年も出た品。
しかし写真撮り忘れ!

醗酵イシモチを豚肉と合わせ蒸したもの。
生姜が効いている。
これは好みが割れた。
4人の学生男子のうち3人はダメ。
女子はそんなに量は食べなかったが、何とか大丈夫。
基本的に女性の方が発酵食品には強い気がする。

6品目:蒜蓉油麥菜(麦レタスのにんにく香り炒め)
これはシンプルで、前段が癖のある料理だったために箸休めに大人気。
麦レタスというのは何だろう。
小松菜やほうれん草とも違う。
説明していたけれど良く聞こえなかった。
苦味のある野菜。

7品目:沙茶牛肉炒飯(特製牛肉チャーハン)
ごはん無しで料理だけ食べるのに慣れていない若い子らはホッと一安心。

具は牛挽肉、葱、玉子、セロリ、そしてパイン。
全て3~4mmに刻まれている。
最初甘味がパインだとは分からなかった。


8品目:鮮女及凍杏仁(夢見ごこち杏仁とうふ)
腕まくりちゃんが
私杏仁豆腐ダメなんです、、
と言う。


大丈夫だから、と勧めると
わぁ~、こんなの初めて。美味しい~(はぁと


くっ、杏仁になりたいものだ(笑。

去年との比較。

大きな違いはするめかな。
去年は随分しみじみ味わったけれど、今年は学生君らの反応が楽しくて、食事は半分。

ちなみにこのコース。
4,500円で提供したら注文しますか?

コメント

つちころり さんの投稿…
4,500円か。中々だと思いました。
特に最初のカシワのが高ポイントです!

本場的なものを食べたいという、ハレの日中華としては、中々だと思います。


でも、もっと香港香港して欲しいと思う私は、キワモノですかね笑
本須 さんの投稿…
レポート待ってました。

思っていたより普通ですね。
珍しい物というよりは、菜香(珠江飯店)の
得意技を並べた感じです。
特に最初の品は定番中の定番。
全部で4500円なら注文したいですね。

私の好みで言うと、
この内容ではチャーハンは邪魔。

4番の巻き揚げは腸粉も出してもらって
食べ比べたいところ。

6番のひゆ菜の炒め物は5番目に持ってきて、
豚肉の蒸し物は6番目に。一緒においしい白飯を
つければばっちりかな。
蒸し物でにじみ出てきた汁までご飯にかけて
食べると幸せですよ。

そして、8番目は敦煌デザートの方がいいかな。
酔華 さんのコメント…
「若鶏の特製梅肉ソースかけ」は珠江飯店でよく食べました。
このラインナップで4500円なら、注文します!

本須さんと同様に、敦煌デザートを付けてほしいですが。
それも大型の容器でね!

追伸
一楽の女将さんから聞きました。
ご配慮ありがとうございます。
ただ、私が長いことご無沙汰していたので、
食べられませんでしたが…
グヤトーン さんのコメント…
あー
こんなところで
こんなもん出すんですねえ~
4500円はぼくには厳しいですが
内容を考えたら注文したいです。

勝手にリンクさせていただきますー。
問題あればご一報を
maruto082 さんの投稿…
教授のおっしゃる「敦煌デザート」って・・
昔の 敦煌の タピオカとアイスクリームのデザートですかね?
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■つちころり さん
最初の鶏は、これだけの量だと映えますね。
コック氏はもっと暴れたいようですので、相談の価値はあるかもしれません。

品の良い店内は、中華街初心人を案内するのにも安心です。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■本須さん
なるほど、そのメニューの組み立てはコック氏がやりたかった組み方に思います。

今回は、中華街といえば海老チリ麻婆フカヒレスープ位の頭・経験しか無い人に、本場の中華料理、値段に見合う料理を味わってもらう、という企画でしたので、山下町マイスターの皆さん思うように、もう一歩の手前の部分もあったでしょうが、良いところに落としていると思います。

豚魚蒸しは白米必須ですね。
敦煌デザートはさすがに別料金(笑。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■酔華さん
今回のメニューは、あくまで商大の授業の一環としてなので、レギュラーセットにはしないと思いますが、参加者から質問・問い合わせが多く、講師であった菜香代表が厨房で相談した結果4,500円で出します!とおっしゃいました。

こちらの厨房は香港チームなので、本当はもっと暴れたいのではと思います。

山下町マイスターな皆さんのこういう具体的なリクエストがあれば、喜んで聞いてくれるような気がするのですが。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■グヤトーン さん
一階の飲茶室で、腸粉や蝦巻ともう1品とそば1杯位を2人でシェア、という手もありますが、単品だとお値頃感はさらに下がってしまいますよね、、。

下心のあるエスコートでもあれば財布はパッと開く(笑)のでしょうが、今はそういう機会はめったに無いですものねぇ、、。
管理人:ふ゛り さんの投稿…
■maruto082 さん
そうです。
今は悟空茶荘で食べられます。

★グヤさま
リンクもちろん喜んで。